MARINA'S NYC GUIDE
「ビーチで過ごす夏は確かにリラックスできるかもしれないけど、ニューヨークの夏には紛れもないエネルギーと魔法がある。」と語るマーレットデザイナーのマリーナ・コートバゥイ。ブルックリンのウィリアムズバーグに長年住んでいるマリーナは、その魔法を解き放つ方法を熟知している。
前回のMARINA’S TOKYO GUIDEに続き、今回はニューヨークのお気に入りの現代アートギャラリーから、地元のブラッスリー、雑誌好きの聖地として有名なニューススタンドまで、マリーナの故郷を巡る旅に出かけよう。さらに、街を冒険するときに身につけたいパーフェクトなスタイルもご紹介。
Le Crocodile
「ウィリアムズバーグのワイスホテル1Fに佇むLe Crocodileは、スタッフが温かくて、居心地がよくて、活気に満ち溢れていて、近所のブラッスリーのあるべき姿のすべてを兼ね備えているの。料理は独創的でありながら親しみやすく、絶妙なバランスで調和していてとても美味しいのよ。」と嬉しそうに話すマリーナのお気に入りは旬を味わえる季節の野菜を使った料理だそう。
この日はダンサプリントのIRIS PRINT BLOUSEとBEACON DENIMでランチにあわせてカジュアルなスタイルを。料理とカラーリングがマッチしていてとてもかわいい!
Hauser & Wirth
Hauser & Wirthは、現代アートの最高峰のギャラリーのひとつで、ウェストチェルシーのスペースでの展示はすべて無料で一般公開されている。
「アートギャラリーがたくさん集まるウェストチェルシーにはインスピレーションを求めてたびたび訪れるの。手製のテラコッタの器に描かれたジェニファー・ロックリンの自伝的な絵画シリーズなど、立ち寄るたびに刺激的な発見があるわ。あくまで主役は美術館の作品だから、今日はモノトーンでまとめてみたの。」真っ新なキャンバスを想わせるELNAにはピンヒールとLUNE MINI MACRAME BAGをあわせてエレガントに。
Dia Art Gallery
「ニューヨークのビーコンにあるDia Art Foundationは誰もが知っているけど、Dia Chelseaは見逃せないモダンアートの宝庫なの。しかもHauser & Wirthの真向かいという好立地!」9月にはSteve McQueenの新作が公開されるそう。
アートやファッション好きはぜひとも訪れてみたい場所です。木漏れ日が煌めくレンガの壁に映えるグリーンシャンブレーのMAIDAで一足早く秋の雰囲気を取り入れて。
Casa Magazines
わくわくした気分と弾む心を映し出したようなパワフルなオレンジのSOLIMAN MIDIを着て、マリーナが次に訪れたのはウェストヴィレッジのシンボル的なニューススタンド。
「わたしのような活字雑誌好きにとって、Casa Magazinesは伝説的な存在で聖地みたいなもの。2500タイトル以上もの地球上のあらゆる雑誌を扱っているのでどんなにニッチで無名な雑誌でも見つけることができるの。この店を訪れるといつも新しい発見があるわ。」
Café Cluny
「Casa Magazinesの角を曲がったところにあるCafé Clunyは、私の長年のお気に入りスポットのひとつで、マンハッタンにいるときはいつもここで友人と朝食やランチをして、いつも大満足して帰るのよ。」
人気のクリュニーバーガーやとろけるようなアボカドトーストなど日本人好みのメニューもたくさん。心地よい風が流れるテラス席では、ひとりでアイデアを膨らませたり、読書をしたり、自由に過ごせそう。セットアップであわせたLOIE TOPとSEREDA SKIRTにLUNEのミニバッグでシックな装いに。
Stella Dallas
ヴィンテージが大好きなマリーナ。ショッピングはいつもどこに行くの?と尋ねるとおすすめショップを教えてくれました。
「自分のために買い物をするときはたいていヴィンテージショップへ行くの。素敵なヴィンテージのウェアやホームテキスタイルを買うなら、信じられないほどクールなアイテムが揃うウィリアムズバーグのStella Dallasをおいて他にはないわ。キュレーションは完璧で、他では手に入らないような膨大なコレクションが揃っているから。」
ヴィンテージ好きのマリーナならではの感性で作られているから、どことなくマーレットにはタイムレスな雰囲気が漂っているのですね。
The Merlette Brooklyn Studio
そして最後に訪れたのはマーレットのはじまりの場所。すべてのデザインはこのニューヨークのアトリエで生み出されている。
「ウィリアムズバーグにある私たちのアトリエは、私の第二の我が家であり、私のお気に入りのニューヨークスポットのリストには欠かせない場所よ。」BEJART DRESSにシルバーのシューズをあわせたスタイルで、アトリエを案内してくれたマリーナ。
「今シーズンのキーカラーとなるのは、オレンジやラベンダーなどの落ち着いた夏の色や、ダークグリーンやコバルトブルーなどの大胆で秋らしい色たち。魅惑的なカラーパレットをベースにサハラやアイボリーといったニュートラルな色を差し込むことで季節の移り変わりを表現したの。」そう話しながら見せてくれたイメージボードには1900年のスペイン映画の写真やアレックス・カッツのアートに、たくさんの生地スワッチが並びます。
今回のマリーナと巡るニューヨークはいかがでしたでしょうか?ニューヨークに訪れる際はぜひマリーナのお気に入りスポットにも足を運んでみてください。MARINA’S NYC GUIDEを通して、日本のみなさんにもマーレットを楽しんでいただけますように。