TOKYO GUIDE -マリーナが歩いた東京、その感性の源へ- | Merlette NYC(マーレット)日本公式サイト

2026.08.07

TOKYO GUIDE -マリーナが歩いた東京、その感性の源へ-

TOKYO GUIDE -マリーナが歩いた東京、その感性の源へ-

Merletteのデザイナー マリーナが
東京で見つけたインスピレーション。
神社、日本橋、和菓子、盆栽、
旅先で出会った日本の美。



自然や世界各地での出会いを着想源に
コレクションを生み出してきた
マリーナ・コートバゥイ。

ブランド設立から10年を迎えた今も、
そのクリエイションの原点にあるのは
旅先で出会う風景や文化、
そして土地に息づく美しさです。

今回マリーナが訪れたのは、日本橋。
歴史ある神社、日本橋の建築、
職人の手仕事に触れる和菓子づくり、盆栽、
そして街を行き交う人々の装い。

東京での一日を通して感じたことを、
Merletteのものづくりとともにたどります。





祈りが教えてくれる、その土地の空気。


最初に足を運んだのは、日本橋の小網神社。
境内では "東京銭洗い弁天" の銭洗いも体験しました。
静かに手を合わせる参拝者の姿を眺めながら、
マリーナは旅先で欠かさない習慣について語ります。

「旅先では、必ず礼拝の場所を訪れるようにしています。
デリーではシク教寺院へ、イタリアやパリでは教会へ足を運びます。
その土地の文化とつながる
とても自然な方法だと思っています。」

カトリックの家庭で育ったマリーナですが、
現在は宗教という枠組みよりも
スピリチュアルな価値観を大切にしているといいます。

「人々が祈りや信仰を持って集まる場所には、
いつも良いエネルギーが流れているように感じます。
今回訪れた神社も、とても印象深い場所でした。」

旅先で祈りの場を訪れることは、
その土地に流れる空気や人々が受け継いできた文化に
静かに触れる時間でもあります。





歴史とモダンが重なる、日本橋という風景。


続いて訪れたのは、日本橋。
石造りのアーチや重厚な構造、
細部まで丁寧に施された意匠など、
歴史を感じさせる建築美を眺めながら、
マリーナは街並みに目を向けました。

「日本橋は、日本を象徴する場所のひとつだと思います。
東京を訪れる人の中には
知らない人もいるかもしれませんが、
誰もが一度は訪れるべき場所です。
威厳があり、とても美しい橋ですね。」

Merletteでは、建築やモニュメントは
コレクションを形づくる大切な着想源のひとつです。

「私たちは建築やモニュメントから
インスピレーションを得ることがよくあります。
東京はモダンなものと歴史あるものが
違和感なく共存している街。
その新旧が溶け合う景色に魅力を感じます。」





和菓子に映る、日本の色彩感覚。


続いて体験したのは、職人による練り切りづくり。
丁寧な手仕事によって
繊細な形が生まれていく様子を見つめながら、
マリーナが特に心惹かれたのは
日本ならではの色彩でした。

「日本の伝統的な和菓子のカラーパレットが好きです。
自然由来とは思えないほど鮮やかで、美しいですよね。
見た目はキャンディのようですが、
そこにはたくさんの手仕事が込められていることが伝わってきます。」

なかでも印象に残ったのは、抹茶を思わせるグリーン。

「私はピンクとグリーンが好きなのですが、
抹茶のグリーンには特に惹かれました。
いつかコレクションにも取り入れてみたいと思うほど、
美しい色でした。」





時を育てる、盆栽というアート。


盆栽を前にしたマリーナが最初に口にした言葉は、
「一番惹かれるのは、その繊細さです。」

「日本の歴史あるアートが
今も受け継がれていることにも魅力を感じます。」

さらに、盆栽を "生きたオブジェ" のような存在だと表現します。

「もし家に盆栽があれば、
きっと手をかけて育てたくなると思います。
その繊細さが、空間全体を穏やかで
心地よいものにしてくれるような気がします。」

長い時間をかけて育まれる盆栽には、
日本ならではの精神とクラフトマンシップが息づいています。
その静かな佇まいもまた、
マリーナの感性を刺激する風景のひとつとなりました。





東京で見つけた、自由なレイヤード。


街を歩くなかで、マリーナの視線は
人々の着こなしにも向けられていました。

「東京で着たくなる服は、
ニューヨークとは自然と変わります。
日本ではレイヤードを楽しみたくなるんです。」

ドレスにパンツを重ねたり、
本来なら組み合わせないようなアイテムを自由に合わせたり。
既成概念にとらわれないスタイリングからは、
日本ならではのクリエイティビティが感じられます。

「日本の女性たちは、着こなしがとてもクリエイティブです。
色使いも楽しいですし、
思いがけない組み合わせを楽しむ感覚が
魅力的だと思います。」

街を歩く人々の装いもまた、
その土地ならではの文化や感性を映し出すもの。
旅先で目にするファッションも、
マリーナにとっては
大切なデザインのヒントとなっています。





一日の記憶を、一着のドレスへ。


東京で出会ったさまざまな景色を振り返りながら、
マリーナは一着のドレスを思い描きます。

「今日は風が心地よく、
まるで宙に浮いているような感覚でした。
だから、大きなティアードのある
軽やかなドレスを思い浮かべます。
神社や盆栽、美しい建築を巡るなかで、
細部に宿る美しさをたくさん見つけました。
刺繍が施され、風を感じるような軽やかさがありながら、
日本橋の建築のような
構築的な美しさも備えたドレスになると思います。」

旅で出会う景色や人、文化との対話。
その積み重ねが、新たな一着を生み出す
Merletteのクリエイションへとつながっています。

この日の旅の締めくくりに、
マリーナはブランドのものづくりを
象徴するような言葉を残しました。
「私にとって、服とは感情そのものなのです。」